懐中電灯でブラックライトは作れる?セロファンと油性ペンでの作り方

懐中電灯でブラックライトは作れる?セロファンと油性ペンでの作り方 雑学

※本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。

自由研究や暗い部屋での遊びでブラックライトを使ってみたいけれど手元になく、「家にある懐中電灯で作れないかな」「セロファンや油性ペンで本当に光るの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

結論からいえば、LED懐中電灯に青と紫のセロファンを重ねてかぶせるか、セロハンテープに青と紫の油性ペンを塗り重ねれば、青紫の光を出す疑似ブラックライトを自作できます。

ただし、自作ライトは紫外線を出しているわけではなく、青紫の目に見える光で蛍光させています。
そのため、蛍光ペンの文字ははっきり光りますが、お札や鉱物はほとんど光らず、本物かどうかの確認には使えません。

この記事では、疑似ブラックライトが光る仕組みから、100均でそろう材料、セロファンと油性ペンそれぞれの作り方、光らないときの見直し方までを紹介します。
あわせて、100均ライトの改造や市販品の波長の選び方、安全な使い方、自由研究のまとめ方にも触れます。

自由研究のテーマを探している親子や、家にあるもので光る実験を楽しみたい方に向けて、特別な工具を使わずに試せる方法を中心にまとめました。

仕組みと層の重ね方を押さえれば、身近な材料だけで蛍光ペンが光る様子を楽しめます。

この記事でわかること

  • 懐中電灯とセロファン・油性ペンで疑似ブラックライトを作る手順
  • 自作ライトが紫外線ではなく青紫の光で蛍光させている仕組み
  • 自作ライトで光るもの・光りにくいものと、光らないときの見直し方
  • 市販品を選ぶときの波長の目安と、UVライトを安全に使うためのルール
  1. 懐中電灯でブラックライトは作れる?青紫の光を出す疑似ブラックライトなら自作できる
    1. 青紫以外の光をフィルターでカットするのが基本の仕組み
    2. 特別な工具がなくても小学生でも作れる
    3. 暗い部屋で蛍光するものを照らして遊ぶには十分使える
  2. 自作ライトは紫外線ではなく青紫の可視光で蛍光させている
    1. 白色LEDの光には紫外線がほとんど含まれていない
    2. フィルターは色を削るだけで紫外線を新しく生み出さない
    3. 青い光でも反応する蛍光物質だけが光って見える
  3. 材料は懐中電灯・青と紫のセロファン・油性ペン・テープで100均でもそろう
    1. 光源にはライト面が平らな懐中電灯を選ぶ
    2. 青と紫のセロファンは100均の工作コーナーで手に入る
    3. 油性ペンはマッキーなど発色の濃い青と紫を用意する
    4. セロハンテープ・輪ゴム・ハサミがあれば作業できる
  4. セロファンは青と紫を交互に重ねてライト面にかぶせる
    1. まずは青2枚と紫1枚から試して枚数を調整する
    2. ライト面より一回り大きく切って輪ゴムで固定する
    3. すき間から白い光がもれないよう端をテープでとめる
  5. 油性ペンならセロハンテープに青→紫の順で塗り重ねて作れる
    1. ライト面にセロハンテープを貼り青の油性ペンで塗りつぶす
    2. 上からテープを重ねて紫の油性ペンを塗る
    3. 青と紫の層を交互に3〜4回重ねて色の濃さを調整する
    4. ライト本体に直接塗らずテープ越しにすればはがして元に戻せる
  6. 手作りライトでは蛍光ペンがよく光り、お札や鉱物は光りにくい
    1. 蛍光ペンで書いた文字や蛍光塗料ははっきり光る
    2. 白い紙や洗濯洗剤は蛍光増白剤の反応で青白く光ることがある
    3. お札の特殊インクや蛍光鉱物は本物の紫外線でないと反応しにくい
  7. 光らないときはフィルターの層の数と光源を見直す
    1. 白っぽい光が混ざるならセロファンや塗りの層を増やす
    2. 光が弱すぎるなら層を減らして明るさを確保する
    3. 白色LEDの懐中電灯は、豆電球より青い光を多く含むため向いている
  8. 100均のLEDライトはUV LEDに交換すれば本物の紫外線ライトに改造できる
    1. 3LEDランチャーライトのように分解しやすいライトを選ぶ
    2. 元のLEDと同じサイズ・電圧のUV LEDを用意する
    3. LEDの足の向き(極性)を合わせて差し替える
    4. はんだ付けが必要な作業は大人と一緒に進める
  9. 自作で物足りなければ100均の付属ライトか波長を選んだ市販品に切り替える
    1. 秘密ペン・シークレットペン・マジックライトペンの付属ライトは手軽な代わりになる
    2. 365nmは可視光が少なく蛍光をもっともはっきり見られる
    3. 375nmは見えやすさと価格のバランスがよい
    4. 405nmは安価だが紫の光が強く蛍光が見えにくい
  10. 紫外線ライトは光を直接見ず、肌に長時間当てない
    1. ライトをのぞき込んだり人の目に向けたりしない
    2. 本物のUVライトは子どもだけで使わせない
    3. 長時間当てると肌への負担や物の色あせにつながる
  11. 自由研究は予想・観察・撮影の順で進めると記録しやすい
    1. 光りそうなものを予想してリストにしてから照らす
    2. 部屋を暗くして同じ距離・同じ条件で照らし結果を表にまとめる
    3. 撮影はカメラを固定しフラッシュを切って長めの露光で撮る
    4. オリンパス STYLUS TG-3のような接写に強いカメラなら小さな蛍光も記録しやすい
  12. まとめ

懐中電灯でブラックライトは作れる?青紫の光を出す疑似ブラックライトなら自作できる

懐中電灯でブラックライトは作れる?青紫の光を出す疑似ブラックライトなら自作できる

家にある懐中電灯でも、青紫の光を出す「疑似ブラックライト」なら自作できます。
セロファンや油性ペンで色のフィルターを作り、ライト面にかぶせれば完成です。
本物のブラックライトとは出ている光の中身が違いますが、暗い部屋で蛍光ペンの文字を光らせて楽しむには十分です。

この記事でいう「ブラックライト」は、紫外線のうち波長の長いUV-A(約315~400nm)を出し、目に見える光をできるだけ抑えたライトのことです。
懐中電灯で作るものはこれと区別して、「疑似ブラックライト」と呼びます。

比べるポイント 本物のブラックライト 疑似ブラックライト(自作)
出ている光 紫外線(UV-A)が中心 目に見える青紫の光
用意の仕方 市販のライトを使う 懐中電灯にフィルターをかぶせる
よく光るもの 蛍光ペン・お札の特殊インク・蛍光鉱物など 蛍光ペンなど、青紫の光でも反応するもの
向いている使い方 本格的な観察 光る遊びや簡単な観察

青紫以外の光をフィルターでカットするのが基本の仕組み

懐中電灯の白い光は、赤・緑・青など、いろいろな色の光が混ざってできています。
そこに青と紫のセロファンを重ねると、赤や緑の光がさえぎられ、青紫の光だけが前に進みます。
これが疑似ブラックライトの基本の仕組みです。

ポイントは、フィルターが光を「足す」のではなく「削る」ものだということです。
セロファンや油性ペンのインクは、いらない色を取り除いているだけで、紫外線を新しく生み出しているわけではありません。
くわしい理由は次の章で説明します。

青だけ、紫だけでも色はつきますが、1色だけだと白っぽい光がもれやすくなります。
青と紫を組み合わせることで、余分な色をより多くカットできます。

なお、フィルターは重ねるほど白っぽさが減る一方で、光そのものは暗くなります。
ちょうどよい枚数や塗り重ねの回数は、実際に照らしながら決めるのがコツです。

特別な工具がなくても小学生でも作れる

疑似ブラックライトづくりに、電動工具やはんだごてのような専門的な道具は使いません。
ハサミで切る、テープで貼る、ペンで塗るといった、図工の時間におなじみの作業だけで仕上がります。

作業時間は15分ほどが目安で、材料も家にあるものや100均で手に入るもので足ります。
思い立ったその日に取りかかれる手軽さも魅力です。

失敗してもやり直しやすいのもうれしい点です。
セロファンは外せばすぐに元の懐中電灯に戻りますし、色が薄ければ重ねるだけなので、子どもが自分で試行錯誤しながら進められます。

ひとつだけ気をつけたいのが、懐中電灯の種類です。
白熱電球やハロゲンの懐中電灯は熱くなるため、セロファンやテープを密着させたまま長時間つけっぱなしにしないでください。
溶けたり焦げたりするおそれがあるので、光源にはLEDの懐中電灯を選びましょう。

小学生が作るときも、ハサミの扱いや仕上がりの確認には大人がそばで付き添うと安心です。
完成したら一緒に明かりを消して、光り方を確かめてみてください。

暗い部屋で蛍光するものを照らして遊ぶには十分使える

疑似ブラックライトは本物ほど強い反応は出せませんが、遊びや簡単な観察には十分役立ちます。
部屋の明かりを消して照らすと、蛍光ペンで書いた文字や絵がぼうっと浮かび上がり、普通の懐中電灯とはまったく違う見え方になります。

たとえば、次のような楽しみ方ができます。
どれも特別な準備はいらず、蛍光ペンが1本あればすぐに始められます。

  • 蛍光ペンで書いた秘密のメッセージを照らして読む
  • 蛍光ペンで描いた絵を暗い部屋で光らせる
  • 家の中で光るものを探して、光り方を比べる

一方で、お札の特殊インクや蛍光鉱物のように、本物の紫外線でないと反応しにくいものは光りにくくなります。
自作ライトではお札が本物かどうかを確かめられないので、そうした用途には使わないでください。

「光る遊びを手軽に楽しむためのライト」と割り切れば、疑似ブラックライトは十分に活躍します。
物足りなく感じたときは、あとの章で紹介する市販品に切り替える方法もあります。

自作ライトは紫外線ではなく青紫の可視光で蛍光させている

懐中電灯で作る疑似ブラックライトは、紫外線ではなく、目に見える青紫の光を使って物を光らせています。
この仕組みを知っておくと、光るものと光らないものがある理由がすっきり分かります。

この章では、白色LEDの光の中身、フィルターの役割、青い光で光る物質の性質を順番に見ていきます。
作り方に入る前に、まずは仕組みを押さえておきましょう。

白色LEDの光には紫外線がほとんど含まれていない

家庭にあるLED懐中電灯の白い光には、紫外線がほとんど含まれていません。
多くの白色LEDは、青く光るLEDに黄色く光る蛍光体を組み合わせて、白く見える光を作っています。

つまり、白い光の正体は「青」と「黄色〜赤」の光が混ざったものです。
光の色は波長という長さで表し、人の目に見えるのはおよそ400~700nmの範囲です。
白色LEDの光はほぼこの範囲に収まっていて、400nmより短い紫外線はごくわずかしか出ていません。

LED照明について「紫外線が少ないので展示品が色あせしにくい」と説明されることがあるのも、この性質のためです。
懐中電灯として明るさは十分でも、紫外線ライトの代わりにはなりません。

その一方で、白色LEDの光には青い光がたっぷり含まれています。
この青い光が、疑似ブラックライトを作るときの材料になります。

フィルターは色を削るだけで紫外線を新しく生み出さない

青や紫のセロファン、油性ペンで塗ったテープは、光の一部を吸収して通さない「フィルター」の役割をします。
白い光から黄色や赤などの色を取り除いて、青紫の光だけを通すのがフィルターの仕事です。

ここで誤解しやすいのが、「紫のセロファンをかぶせれば紫外線が出る」という考え方です。
フィルターは光を削ることしかできないので、もともと入っていない紫外線をセロファンやインクが作り出すことはありません。
紫っぽく見えるのは、削られずに残った青紫の光が目に届いているからです。

青と紫を組み合わせるのにも理由があります。
青のフィルターは青と緑寄りの光を通し、紫のフィルターは青と赤寄りの光を通します。
2色を重ねると、両方を通り抜けられる青紫の光だけが残ります。

フィルターを通るごとに光がどう変わるかを、表にまとめました。

段階 含まれる光 見え方
懐中電灯の光そのまま 青+黄色〜赤(紫外線はほぼなし) 明るい白
青のフィルターを通す 青と緑寄りの光が中心 青
青と紫を重ねて通す 青紫の光が中心 暗めの青紫

表のとおり、フィルターを通すたびに光は減っていきます。
色が濃くなるほど全体は暗くなるので、「青紫らしさ」と「明るさ」のバランスを取ることが大切です。

青い光でも反応する蛍光物質だけが光って見える

蛍光物質には、当たった光を吸収して、それより波長の長い別の色の光を出す性質があります。
本物のブラックライトの場合は、目に見えない紫外線を吸収して、緑や黄色などの見える光を出しています。

蛍光物質の中には、紫外線だけでなく青や青紫の光を吸収して光るものもあります。
代表的なのが蛍光ペンのインクで、黄色や黄緑、オレンジの蛍光ペンは青い光を当てるとくっきり光ります。
疑似ブラックライトで光って見えるのは、青い光でも反応する蛍光物質だけです。

暗い部屋で青紫の光を当てると、周りのものは青っぽく沈んで見えます。
その中で蛍光ペンの文字だけが黄色や緑に浮かび上がるので、当てた光とは違う色で光っていることがはっきり分かります。

見分け方のポイントは、照らした光と違う色が見えるかどうかです。
青紫のまま明るく見えるだけなら、光を反射しているだけで蛍光ではありません。
黄色や緑、オレンジなど別の色に変わって見えたら、蛍光している合図です。

反対に、紫外線を吸収したときにしか光らない物質は、青紫の光を当ててもほとんど反応しません。
何が光りやすく何が光りにくいかは、あとの章でくわしく紹介します。

材料は懐中電灯・青と紫のセロファン・油性ペン・テープで100均でもそろう

材料は懐中電灯・青と紫のセロファン・油性ペン・テープで100均でもそろう

疑似ブラックライトの材料は、懐中電灯・青と紫のセロファン・油性ペン・テープがあれば100均でもそろいます。
特別な部品や工具はいりません。
家にあるものと、文房具売り場で買えるもので作れます。

まずは、必要なものを一覧で確認しておきましょう。

材料 使い道 選び方のポイント
懐中電灯 光源 ライト面が平らなLEDタイプ
青と紫のセロファン フィルター(セロファン版) 色が濃く、しわの少ないもの
油性ペン(青・紫) フィルター(油性ペン版) 発色が濃く、太字で塗りやすいもの
セロハンテープ 固定・油性ペン版の土台 透明で薄いもの
輪ゴム セロファンの固定 ライトの太さに合うもの
ハサミ セロファンやテープを切る 普段使いのもので十分

セロファン版と油性ペン版のどちらで作るかで、必要な材料は少し変わります。
両方試したいときは全部そろえておくと、作り比べができます。

光源にはライト面が平らな懐中電灯を選ぶ

光源に向いているのは、ライト面が平らで白い光を出すLEDの懐中電灯です。
ライト面が平らだと、セロファンやテープがぴったり密着します。
そのため、すき間から白い光がもれにくくなります。

反対に、ライト面が丸くふくらんでいるものや細かい凹凸があるものは、セロファンが浮いてしわが寄りやすくなります。
テープを貼っても端からはがれやすく、仕上がりにムラが出ます。

大きさは、ライト面の直径が2〜4cmを目安にしたハンディタイプが扱いやすいです。
小さすぎると塗る作業がしにくく、大きすぎると使うセロファンやテープの量が増えてしまいます。

新しく買わなくても、家にある懐中電灯で十分です。
防災用にしまってあるものや、キーホルダー型の小さなライトでも、ライト面が平らなら材料として使えます。

青と紫のセロファンは100均の工作コーナーで手に入る

青と紫のセロファンは、100均の工作コーナーや文房具売り場で手に入ります。
色画用紙や折り紙の近くに、何色かがセットになったものや1色ずつの大判が並んでいることが多いです。

選ぶときは、できるだけ色の濃いものを手に取ります。
色が薄いと1枚で通る光が多くなり、重ねる枚数が増えてしまうからです。

青と紫の両方が入った多色セットなら、1つ買うだけでそろいます。
1色ずつ売られているなら、重ねて使うことを考えて青を多めに用意しておくと安心です。

品ぞろえは、店舗や時期によって変わる場合があります。
見つからないときは、文房具店や手芸店の工作用品の棚も探してみてください。

セロファンは、折り目やしわがつくとそこから光がゆがんで見えます。
持ち帰るときは折らずに、丸めて筒状にしておきましょう。

油性ペンはマッキーなど発色の濃い青と紫を用意する

油性ペン版で作るなら、マッキーなど発色の濃い青と紫の油性ペンを用意します。
セロハンテープの上に塗る方法なので、水性ペンではインクがはじかれてうまく色がのりません。

見た目が似ていても、水性インクはテープの表面で玉のようになり、乾いたあともこすると取れてしまいます。
ペンを買うときは、軸に「油性」と書かれているかを確認してください。

色は青と紫の2本をそろえます。
紫だけでも作れますが、青と重ねたほうが白っぽい光を減らせます。

ペン先は、細字より太字のほうが広い面をムラなく塗れて、作業が早く進みます。
両端に太字と細字がついたタイプなら、太字側で塗りつぶし、細字側で端を仕上げられます。

100均の油性ペンでも作れますが、インクが薄いものは塗り重ねる回数が増えます。
濃い色がしっかり出るペンを選ぶと、少ない層で仕上がります。

楽天市場で「マッキー」を見る

セロハンテープ・輪ゴム・ハサミがあれば作業できる

ほかには、セロハンテープ・輪ゴム・ハサミがあれば作業できます。
どれも家にあるもので足ります。

セロハンテープは、透明で薄いものを選びます。
油性ペン版ではテープそのものがフィルターの土台になるので、乳白色のメンディングテープや色つきのマスキングテープは向いていません。
光が白くにごったり、テープの色が混ざったりするためです。

輪ゴムは、セロファンをライト面に押さえておくために使います。
ライトの太さに合わせて、ゆるまずに留まるサイズを選びましょう。
1重でゆるいときは、2重に巻いて調整します。

ハサミは普段使いのもので十分です。
セロファンは薄くて滑りやすいので、切る前にライト面を当てて油性ペンで印をつけておくと、きれいに切れます。

作業するときは、テーブルに新聞紙やいらない紙を敷いておきましょう。
油性ペンのインクが机につかずに済みます。

セロファンは青と紫を交互に重ねてライト面にかぶせる

セロファンで疑似ブラックライトを作るときは、青と紫のセロファンを交互に重ねて、ライト面をすき間なく覆えば完成です。
青だけ、紫だけでは余計な色が残りやすいので、2色を組み合わせて青紫の光に近づけます。
作業は「切る・重ねる・とめる」の3つだけです。
順番に見ていきましょう。

まずは青2枚と紫1枚から試して枚数を調整する

最初は、青2枚と紫1枚を重ねてみてください。
この枚数なら、明るさをあまり落とさずに白っぽい光をある程度カットできます。
いきなりたくさん重ねるより、少ない枚数から始めて様子を見るほうが失敗しにくいです。

青を多めにするのには理由があります。
白色LEDの光には黄色っぽい成分が多く含まれていて、それを削る役目を青のセロファンが受け持つからです。
紫は、青だけでは残ってしまう色を削って、光の色を青紫に寄せる役目を受け持ちます。

重ねる順番は、青・紫・青のように交互にします。
同じ色をまとめて重ねるより色のかたよりが出にくく、あとから1枚足したり抜いたりするときも、青と紫のバランスを保ちやすくなります。

枚数を決めるときは、部屋を暗くして白い壁や紙を照らしてみましょう。
光の色を見ながら、次の表を目安に調整します。

重ね方(目安) 光の見え方 向いている場面
青2枚+紫1枚 明るめの青紫。少し白っぽさが残る 最初の試し、ライトが暗めのとき
青2枚+紫2枚 白っぽさが減り、紫寄りになる 白さが気になったときの次の一手
青3枚+紫2枚 濃い青紫。光はかなり暗くなる 明るいLEDライトを使うとき

セロファンは重ねるほど白っぽい光が減りますが、そのぶん暗くなります。
白っぽさと明るさのバランスがとれるところを、1枚ずつ足し引きして探すのがコツです。
光り方がいまひとつのときの見直し方は、このあとのセクションでくわしく紹介します。

ライト面より一回り大きく切って輪ゴムで固定する

セロファンは、ライト面より一回り大きく切ります。
ライト面のふちから1.5〜2cm外側までを目安にしてください。
ライトの側面に折り返せる「のりしろ」があると、輪ゴムでしっかり押さえられます。

切るときは、ライト面をセロファンに当てて油性ペンで円を描き、その外側に余白をとって切りましょう。
形はきれいな円でなくてもよく、四角く切っても問題なく使えます。
同じ大きさのものを必要な枚数だけまとめて切っておくと、作業がスムーズです。

切ったセロファンは交互に重ねて、ライト面の中心に合わせてかぶせます。
ふちを側面に沿わせて折り下げたら、輪ゴムを巻いて固定しましょう。
輪ゴムがゆるいときは2重に巻くと、使っている途中でずれにくくなります。

ライト面のまわりに段差や溝がある懐中電灯なら、そのくぼみに輪ゴムを合わせると外れにくくなります。
ライトを振ったり向きを変えたりしても、セロファンが動かない状態が理想です。

とめるときは、ライト面のセロファンを軽く引っぱって、しわが寄らないようにします。
しわが多いと光がまだらになり、照らしたときに明るさのむらが出てしまいます。
とめ終わったら一度点灯して、光が均一になっているか確かめておきましょう。

すき間から白い光がもれないよう端をテープでとめる

輪ゴムでとめたら、最後にセロファンの端をセロハンテープで側面に貼りつけます。
輪ゴムだけだと、折り返した部分が浮いて小さなすき間ができやすいためです。

すき間から白い光が少しでももれると、青紫の光に白い光が混ざって蛍光が見えにくくなります。
セロファンを何枚重ねても、横から白い光が出ていれば白っぽさは消えません。
特にセロファンを折り返した角は浮きやすいので、念入りに押さえましょう。

テープは、ライトの側面にだけ貼ります。
ライト面の上にテープを重ねると、のりの部分で光がにごることがあるからです。
側面をぐるりと一周させるように貼れば、端の浮きをまとめて押さえられます。

貼り終えたら、暗い部屋で白い壁を照らして、光がもれていないかチェックします。
見るところは次の3つです。

  • 照らした光のまわりに、白っぽい輪ができていないか
  • ライトの側面や根元から、白い光が出ていないか
  • セロファンの端が浮いたり、めくれたりしていないか

どれかに当てはまったら、その部分にテープを足してふさぎます。
青と紫を交互に重ねて、すき間なくライト面を覆うことが、きれいな青紫の光を出すいちばんの近道です。
側面のテープと輪ゴムを外せばすぐにやり直せるので、枚数を変えたいときも気軽に試せます。

油性ペンならセロハンテープに青→紫の順で塗り重ねて作れる

油性ペンならセロハンテープに青→紫の順で塗り重ねて作れる

セロファンが手元にないときは、セロハンテープと青・紫の油性ペンで疑似ブラックライトを作れます。
ライト面にテープを貼って色を塗り、その上にまたテープを貼って塗る作業をくり返すだけです。
ペンのインクがセロファンの代わりになり、層を重ねるたびに光が青紫に近づきます。

ライト面にセロハンテープを貼り青の油性ペンで塗りつぶす

まず、懐中電灯のライト面にセロハンテープを貼ります。
ライト面が丸い場合は、テープを少しずつずらして数本並べ、レンズ全体を覆います。
テープどうしを少し重ねて貼ると、すき間ができません。

貼り終えたら、青の油性ペンでライト面を塗りつぶします。
ペン先は同じ方向に動かし、全体をむらなく塗るのがコツです。
色の薄いところが残ると、そこから白っぽい光が通ってしまいます。

塗ったあとは、1〜2分を目安にインクが乾くまで待ちます。
乾く前に次のテープを重ねると、インクがにじんだり、テープの粘着面にくっついてはがれたりするからです。
指で軽くさわって色が付かなければ、乾いたと判断できます。

油性ペンはにおいが出るので、窓を開けるなどして換気しながら作業すると安心です。
机に新聞紙を敷いておけば、インクがはみ出しても机を汚しません。

上からテープを重ねて紫の油性ペンを塗る

青のインクが乾いたら、その上に新しいセロハンテープを貼ります。
下の層と同じように、ライト面全体をすき間なく覆ってください。
空気が入ると光がにごるので、指の腹で中心から外へ押し出すようになでつけます。

次に、貼ったテープの上を紫の油性ペンで塗りつぶします。
青だけでは緑っぽい光が、紫だけでは赤っぽい光が残りやすいため、2色を重ねてお互いが通しやすい色を減らします。
青と紫を組み合わせるのは、この残りやすい色をおぎない合うためです。

紫のペンは色が薄く見えやすいので、一度塗ったら向きを変えてもう一度なぞると、色がしっかり乗ります。
塗り残しがないか、明るい場所で透かして確かめておきましょう。

紫を塗ったあとも、青と同じように乾くのを待ってから次の作業に進みます。
急いで重ねると下の層の色と混ざり、むらの原因になります。

青と紫の層を交互に3〜4回重ねて色の濃さを調整する

青と紫を1層ずつ塗っただけでは、まだ白っぽい光が多く残ります。
そこで「テープを貼る→青を塗る→テープを貼る→紫を塗る」を1セットとして、3〜4回くり返します。
層を重ねるほど白っぽい光が減り、青紫の光に近づきます。

ただし、層を増やすほどライトは暗くなります。
色と明るさのバランスを見ながら、ちょうどよい回数を探してください。
目安は次のとおりです。

重ねた回数(青+紫で1セット) 光の色 明るさ
1〜2回 白っぽさが残る 明るい
3回 青紫に近づく ほどよい
4回 濃い青紫になる やや暗い
5回以上 濃い青紫 暗くて照らしにくい

1セット塗り終えるごとに、暗い部屋で白い紙を照らして光の色を確かめると調整しやすくなります。
蛍光ペンで書いた文字を用意しておき、文字がくっきり光るかどうかで判断するのもおすすめです。

ちょうどよい回数は、使うライトの明るさで変わります。
明るいライトなら4回、もともと明るさが控えめなライトなら3回で止める、というように加減してください。

ライト本体に直接塗らずテープ越しにすればはがして元に戻せる

油性ペンで色を付けるときは、ライトのレンズに直接塗らず、テープの上から塗ってください。
油性インクは水ぶきでは落ちにくく、レンズに残ると普段使いの懐中電灯として使いにくくなります。

テープ越しに塗っておけば、使い終わったあとにテープごとはがすだけで元の懐中電灯に戻せます。
テープを土台にすれば、ライトを汚さずに何度でも楽しめます。
家族で共用している懐中電灯でも、気兼ねなく使えます。

はがすときは、テープの端をつまんでゆっくり引くと、重ねた層がまとめて取れます。
レンズにのりが残ったら、乾いたやわらかい布で軽くこすって取りのぞきます。

色の濃さを変えたいときも、上の層だけをはがせば調整できます。
何度でも作り直せるので、層の数を変えて光り方を比べてみるのも楽しい実験になります。

手作りライトでは蛍光ペンがよく光り、お札や鉱物は光りにくい

手作りの疑似ブラックライトで照らすと、蛍光ペンの文字ははっきり光りますが、お札や鉱物はほとんど光りません。
前述のとおり、自作ライトが出しているのは青紫の見える光です。
そのため、この光に反応するものだけが光って見えます。

照らす前に、どんなものが光りやすく、どんなものが光りにくいのかを知っておくと、がっかりせずに楽しめます。
主なものを表にまとめました。

照らすもの 自作ライトでの光り方 ポイント
蛍光ペンの文字・絵 はっきり光る 黄色や黄緑は特に見やすい
蛍光塗料・蛍光色のシール はっきり光る 暗い部屋で浮き上がって見える
白いコピー用紙・白い布 青白くほんのり光ることがある 紙や布の種類で差が出る
洗濯洗剤 青白く光ることがある 蛍光増白剤が入ったものだけ
お札の特殊インク ほとんど光らない 本物の紫外線が必要
蛍光鉱物 ほとんど光らない 本物の紫外線が必要

蛍光ペンで書いた文字や蛍光塗料ははっきり光る

蛍光ペンのインクには、青い光を吸収して別の色の光を出す蛍光物質が入っています。
そのため、自作ライトの青紫の光でも、文字が浮かび上がるように光ります。

光り方は色によって違います。
黄色や黄緑の蛍光ペンは明るく光り、青紫に染まった周りの中でもくっきり見分けられます。
ピンクやオレンジも光るので、何色か並べて書いて見比べてみると違いがよくわかります。

蛍光塗料や蛍光色の折り紙、蛍光シールも同じしくみで光ります。
暗い部屋で照らすと、蛍光色の部分だけが浮き上がって見えて、昼間とはまったく違った姿になります。

線が細いと光が弱く見えるので、太めのペンで塗りつぶすように書くと光り方がわかりやすくなります。
同じところを2回ほどなぞってインクを濃くしておくのもおすすめです。

白い紙や洗濯洗剤は蛍光増白剤の反応で青白く光ることがある

白いコピー用紙や白いTシャツを照らすと、青白くほんのり光って見えることがあります。
これは、白をより白く見せるために加えられている「蛍光増白剤」が反応しているためです。

蛍光増白剤は、紫外線や青紫の光を吸収して青白い光を出す物質です。
黄ばみを目立たなくする目的で、紙や衣類、洗濯洗剤の一部に使われています。

ただし、すべての紙や洗剤に入っているわけではありません。
蛍光増白剤が入っていない製品は光らないので、洗剤の場合はパッケージの成分表示を見て、入っているかどうかを確かめてから照らします。

白い紙は、もともと青紫の光をよく反射します。
光っているのか、ただ反射しているだけなのかは見分けにくいので、種類の違う紙を並べて照らすと差がつかみやすくなります。

洗剤を観察に使うときは、ほんの少しだけ白い紙皿に出し、大人が扱うようにしてください。
口や目に入らないよう、観察が終わったらすぐに片づけて手を洗いましょう。

お札の特殊インクや蛍光鉱物は本物の紫外線でないと反応しにくい

お札には、紫外線を当てたときにだけ光る特殊なインクが使われているとされています。
このインクは本物の紫外線に反応するように作られているため、自作ライトの青紫の光ではほとんど光りません。

蛍光鉱物も同じです。
紫外線を当てると色鮮やかに光る鉱物でも、自作ライトで照らすと、見た目にはほとんど変化がありません。

お札や鉱物が光らないのは作り方の失敗ではなく、光の種類が違うためです。ライトの作りが悪いわけではないので、作り直す必要はありません。

注意したいのは、光らなかった結果から何かを判断しようとすることです。
自作ライトで光らなかったからといって、そのお札が本物かどうかを判断することはできません。
確認には使えないものと考え、蛍光ペンなどで遊ぶためのライトとして楽しみましょう。

お札や鉱物が光る様子を見てみたいときは、本物の紫外線を出すブラックライトが必要です。
手作りライトでは、まず蛍光ペンや白い紙など、反応しやすいものから楽しむのがおすすめです。

光らないときはフィルターの層の数と光源を見直す

光らないときはフィルターの層の数と光源を見直す

手作りライトで蛍光ペンの文字がうまく光らないときは、フィルターの層の数を調整し、それでも足りなければ光源を見直せば改善できます。
フィルターは層を重ねるほど白っぽい光が減る一方で、ライト全体は暗くなります。
この「色のすっきり具合」と「明るさ」のバランスを整えることが、きれいに光らせるコツです。

見直す順番は、層の数の調整、光源の見直し、本物のUVライトへの切り替え、の3段階です。
まずは手元の材料だけでできる、層の調整から始めましょう。

照らしたときの様子 主な原因 見直すこと
光が白っぽく、蛍光ペンの文字が目立たない 青紫以外の光が残っている セロファンや塗りの層を1枚ずつ増やす
青紫色だが暗く、文字がぼんやりしか見えない 層が多すぎて光が弱い 層を1枚ずつ減らす
層を変えても黄色っぽく暗いまま 光源に青い光が少ない 白色LEDの懐中電灯に替える

白っぽい光が混ざるならセロファンや塗りの層を増やす

照らした光が白っぽく見えるときは、セロファンや油性ペンの層を1枚ずつ増やします。
白っぽい光は、赤や黄色、緑などの光がフィルターを通り抜けている状態です。
これらの光が混ざるとまわりが明るく見えて、蛍光ペンの光が目立たなくなります。

増やすときは一度に何枚も足さず、1枚ずつ重ねて様子を見るのがポイントです。
セロファンなら青か紫を1枚、油性ペンならテープをもう1層貼って塗り重ねます。
そのたびに蛍光ペンで書いた文字を照らして光り方を比べると、ちょうどよい枚数が見つかります。

壁や白い紙に当てた光が、白ではなくはっきりした青紫色に見えれば十分です。
油性ペンの場合は、塗りムラがあると色の薄い部分から白い光が抜けてしまいます。
重ねる前にテープを光にかざして、薄い部分がないか確かめておきましょう。

層を増やしても白っぽさが消えないときは、すき間からの光もれが原因のこともあります。
端の確認のしかたは前述のとおりです。

光が弱すぎるなら層を減らして明るさを確保する

反対に、青紫色にはなっているのに暗すぎるときは、層を1枚ずつ減らして明るさを確保します。
フィルターは光を削るものなので、重ねすぎると肝心の青紫の光まで弱くなってしまいます。
当たる光が弱いと蛍光ペンの反応も小さくなり、文字がぼんやりとしか見えません。

減らすときも1枚ずつが基本です。
たとえば青2枚と紫2枚にしていたなら、まず紫を1枚外して照らしてみます。
油性ペンの場合は、いちばん外側のテープを1層はがせば一つ前の状態に戻せます。

層を減らすのと合わせて、照らす距離を近づけるのもひとつの方法です。
ライトと文字の距離を目安として10〜20cmまで縮めると、同じ層の数でも光が強く当たります。
部屋の照明を消してできるだけ暗くするだけでも、蛍光の見え方に差が出ます。

白っぽさが少し残っていても、文字がはっきり光って見えるなら、そこがちょうどよいバランスです。
光を完全に青紫だけにすることより、蛍光が見えることを優先して枚数を決めましょう。

白色LEDの懐中電灯は、豆電球より青い光を多く含むため向いている

層の数をいろいろ変えてもうまくいかないときは、光源を見直します。
疑似ブラックライトには、豆電球タイプより、白色LEDの懐中電灯のほうが向いています。
光の中に含まれる青い光の量が違うためです。

豆電球の光は、オレンジがかった温かみのある色をしています。
これは赤や黄色の光が多く、青い光が少ないためです。
フィルターは青紫以外の光を削るだけなので、もともと青い光が少ない豆電球にかぶせると、通り抜ける光がわずかになってとても暗くなります。

一方、白色LEDの多くは、青く光るLEDに黄色い光を出す材料を組み合わせて白く見せています。
そのため光の中に青い光がたっぷり含まれていて、フィルターを通しても青紫の光がしっかり残ります。
白熱電球やハロゲンの懐中電灯は、層の数をいくら工夫しても明るい青紫の光にはなりません。

手持ちの懐中電灯がどちらのタイプかわからないときは、白い紙を照らして色を見てみましょう。
紙が少し青みがかった白に見えればLED、黄色っぽく見えれば白熱電球のことが多いです。
パッケージや本体に「LED」と書かれているかどうかも、見分けるときの手がかりになります。

白色LEDに替えて層を調整しても、蛍光ペン以外のものが光りにくいのは、自作ライトの限界です。
そこから先を楽しみたいときは、本物のUVライトへの切り替えを考えましょう。

100均のLEDライトはUV LEDに交換すれば本物の紫外線ライトに改造できる

100均で売られている白色LEDライトは、中のLEDをUV LEDに差し替えれば、本物の紫外線を出すライトに改造できます。
光を出す部品そのものを替えるので、フィルターで色を削る疑似ブラックライトとは違い、紫外線が出るようになります。

ただし、分解やはんだ付けが必要な、大人向けの上級編です。
ここでは、ライトの選び方、部品の用意、差し替えのポイント、作業するときの役割分担を順番に見ていきます。

3LEDランチャーライトのように分解しやすいライトを選ぶ

改造がうまくいくかどうかは、最初のライト選びで大きく変わります。
3LEDランチャーライトのように、3つのLEDが並んだシンプルな作りのライトは構造がわかりやすく、初めての改造に向いています。

選ぶときは、ねじで組み立てられていて、ねじを外すと中の部品が見えるものを探しましょう。
接着剤でしっかり固められたライトは、開けるときに本体が割れやすく、元に戻せなくなります。

LEDの形も確認します。
足が2本出ていて頭が丸い「砲弾型」なら差し替えやすく、基板に小さく張りついた平たい「チップ型」は家庭での交換が難しくなります。

電源は乾電池式を選んでください。
リチウムイオン電池が内蔵された充電式のライトは改造に向かないので、候補から外しましょう。

「3LEDランチャーライト」を検索して探す

元のLEDと同じサイズ・電圧のUV LEDを用意する

UV LEDは、元のLEDと同じ直径のものを用意します。
ライトの穴やLEDを支える部品は元のサイズに合わせて作られているので、大きさが違うと収まらなかったり、ぐらついたりします。

電圧をそろえることも大切です。
白色LEDもUV LEDも、点灯に必要な電圧は3V前後の製品が多いので、数値の近いものを選べば元の回路のまま点灯させやすくなります。
部品の説明に書かれた「順電圧」と「電流」を、元のLEDと見比べてから選びましょう。

UV LEDは、電子部品を扱うお店や通販で買えます。
商品名に「UV」「紫外線」と書かれていても波長はいろいろなので、購入前に次の項目をチェックしてください。

項目 確認すること
直径 元のLEDと同じ(3mmや5mmなど)
形 足が2本ある砲弾型
順電圧 元のLEDに近い数値(3V前後が目安)
電流 元のLEDと同じくらいの表示(20mAなど)
波長 UV-Aの範囲(365nm・375nmなど)

波長による見え方の違いは後ほど詳しく紹介しますが、殺菌灯に使われるUV-C(約254nm)のLEDは選ばないでください。
目や肌への害が強く、観察や自由研究には使えません。

LEDの足の向き(極性)を合わせて差し替える

LEDには電気が流れる向きが決まっていて、プラスとマイナスを逆につなぐと光りません。
差し替えでつまずきやすいのが、この向きの間違いです。

新しいLEDの向きは、次の3つで見分けられます。

  • 足が長いほうがプラス(アノード)
  • 足が短いほうがマイナス(カソード)
  • 頭のふちが平らに削れている側がマイナス

元のLEDは、外すときに足を切ると長さで見分けられなくなります。
外す前に、元のLEDの向きをスマートフォンで撮影しておきましょう。
基板に「+」などの印があれば、それも一緒に撮っておくと安心です。

差し替えたら、組み立てる前に一度点灯させて確かめます。
ライトはのぞき込まず、蛍光ペンで文字を書いた紙を照らしてください。
紙に淡い紫の光が当たって文字が明るく光れば、ちゃんと点灯しています。

光らないときは、まず向きが逆になっていないかを確認します。
向きが合っていても光らなければ、はんだが足と基板にしっかりついているかを見直しましょう。

はんだ付けが必要な作業は大人と一緒に進める

LEDの足が基板にはんだで固定されているライトは、はんだごてで外したり付けたりする必要があります。
はんだごての先はとても高温になるので、はんだ付けや分解は、大人が手を動かして進めてください。

子どもと一緒に取り組むなら、役割を分けると安全に楽しめます。
外したねじを順番に並べる、LEDの向きを写真で確認する、完成後に照らすものを用意するなど、手伝える場面はたくさんあります。

作業の前には、ライトから電池を抜いておきます。
電池を入れたまま分解すると、ドライバーやピンセットの金属が電池の端子に触れてショートし、発熱するおそれがあります。
抜いた電池も、端子どうしが金属でつながらないように、工具から離して置いてください。

充電式のライトに入っているリチウムイオン電池は、分解しないでください。
傷がつくと発熱や発火につながるおそれがあるため、改造には使わないのが安全です。

はんだ付けは換気のよい場所で、こて台を使って行います。
完成したライトは本物の紫外線を出すので、光を直接見ない、人の目に向けないといったUVライトの決まりを守って使いましょう。

自作で物足りなければ100均の付属ライトか波長を選んだ市販品に切り替える

自作で物足りなければ100均の付属ライトか波長を選んだ市販品に切り替える

自作の疑似ブラックライトで物足りなさを感じたら、100均の秘密ペンの付属ライトか、波長を確かめた市販のブラックライトに切り替えるのがおすすめです。
どちらも紫外線を出すライトなので、自作ライトでは光りにくかったものも反応を確かめやすくなります。

市販品を選ぶときに見てほしいのが、パッケージに書かれた「nm(ナノメートル)」という波長の数字です。
同じブラックライトでも、数字によって見える紫の光の量が違い、蛍光の見え方が変わります。

波長 見える紫の光 蛍光の見えやすさ 向いている使い方
365nm 少ない くっきり見える 光り方を比べる・写真に残す
375nm やや少ない よく見える 手軽に試したい
405nm 多い 紫の光にまぎれやすい 蛍光の観察には不向き

秘密ペン・シークレットペン・マジックライトペンの付属ライトは手軽な代わりになる

100均の文具売り場には、秘密ペン・シークレットペン・マジックライトペンといった名前で、透明なインクで書いた文字をライトで照らして読むペンが並んでいることがあります。
キャップやペン尻に小さなライトが付いているものが多く、これが手軽なブラックライトの代わりになります。

付属ライトは手のひらに収まる小ささなので、家の中のものを次々に照らしたいときにも扱いやすいです。
ペンとして遊んだあとに、ライトだけを観察用に使い回せるのも便利です。

ただし、付属ライトは照らせる範囲がせまく、明るさも控えめです。
大きなものを遠くから照らすより、手もとの小さなものを近くから照らす使い方に向いています。

付属ライトの波長は、パッケージに書かれていない場合があります。
見え方にまだ物足りなさを感じたら、次に紹介する波長を選んだ市販品を検討しましょう。

「マジックライトペン」を検索して探す

楽天市場で「シークレットペン」を見る

楽天市場で「秘密ペン」を見る

365nmは可視光が少なく蛍光をもっともはっきり見られる

市販のブラックライトを選ぶなら、まずは365nmのものを選べば失敗しにくいです。
365nmは目に見える光をあまり含まないため、ライトの光そのものは暗く見えますが、そのぶん蛍光する部分がくっきり浮かび上がります。

暗い部屋で照らすと、ライトの光はうっすら紫に見える程度で、蛍光ペンの文字などが強く光って見えます。
まわりの紫の光に邪魔されないので、光るものと光らないものの違いがはっきりわかります。

自由研究で光り方を比べたり、写真に残したりしたいときにも365nmが向いています。
光ったかどうかを見分けやすいので、記録をとるときに迷いません。

365nmのライトは、ほかの波長より価格が高めの商品が多いです。
そのぶん見え方の差ははっきりしているので、観察をじっくり楽しみたい人に向いています。

375nmは見えやすさと価格のバランスがよい

375nmは、365nmと405nmの間にあたる波長です。
見える紫の光は365nmより少し増えますが、蛍光ペンの文字などはしっかり光って見えます。

365nmほど価格が上がらない商品も多く、手軽に試したい人にとって選びやすい波長です。
初めて市販品を買うときや、家族で何本か用意したいときの候補になります。

光るかどうかを見るだけなら、375nmで十分楽しめます。
ただ、かすかな蛍光まで見比べたいときは、365nmのほうが違いをつかみやすくなります。

迷ったときは、何を見たいかで考えるとわかりやすいです。
蛍光ペンで書いた文字を読む程度なら375nm、細かな光り方まで比べたいなら365nm、と使い分けるとよいでしょう。

405nmは安価だが紫の光が強く蛍光が見えにくい

405nmは、ブラックライトの中でも安い価格で売られていることが多い波長です。
一方で、目に見える紫の光が強く、照らした場所全体が紫色に明るくなります。

まわりが紫に染まるので、蛍光している部分との差がわかりにくくなります。
蛍光ペンの文字は光って見えても、うっすらとした光り方は紫の光にまぎれてしまいます。

405nmはライトの光がよく見えるぶん「ちゃんと光っている」と感じやすいのですが、蛍光を観察する目的には向きません。
買う前に、パッケージや説明に書かれた波長を確認しておきましょう。

また、「UV」と書かれたライトの中には、殺菌灯のように波長の短い光を出すものもあります。
254nmなどのUV-Cを出す殺菌灯は、観察や自由研究には使わないでください。
目や肌への害が強いため、選ぶのはUV-Aのブラックライトだけにしましょう。

紫外線ライトは光を直接見ず、肌に長時間当てない

ブラックライトを安全に楽しむには、光をのぞき込まない・人や動物の目に向けない・肌に長時間当てない、の3つを守ることが大切です。
本物のUVライトでも自作の疑似ブラックライトでも、守るルールは同じです。
観察を始める前に家族みんなで確認しておけば、安心して楽しめます。

ライトをのぞき込んだり人の目に向けたりしない

ブラックライトの光は、見た目ほど明るく感じません。
とくに365nmのライトは光がうっすらとしか見えないので、「ちゃんとついているかな」と思ってレンズをのぞき込みたくなります。

紫外線は目に見えにくい光なので、まぶしさで危なさに気づくことができません。
強い光を目に入れ続けると、目に負担がかかるとされています。
ついているかどうかは、白い紙や蛍光ペンの文字を照らして確かめましょう。

人や動物の目に向けないことも大切です。
ふざけて友だちの顔を照らしたり、光でペットを追いかけたりする遊び方はやめましょう。
犬や猫は自分で光から目をそらせないこともあるので、観察中は別の部屋にいてもらうと安心です。

自作の疑似ブラックライトは紫外線を出しませんが、青紫の光でも目に向ければまぶしく感じます。
ライトの種類で使い方を変えるより、どのライトでも、照らすのは物だけと決めておきましょう。
そう決めておけば、子どもも迷わずに済みます。

本物のUVライトは子どもだけで使わせない

100均のブラックライトや市販のUVライトは、ボタンひとつで子どもでも簡単につけられます。
扱いやすいぶん、遊んでいるうちにうっかり目に向けてしまうことも起こりやすくなります。

子どもが使うときは、大人がそばで見守りましょう。
本物のUVライトを、子どもだけの部屋で使わせないでください。
観察を始める前に、次のような約束を一緒に確認しておくとスムーズです。

約束 理由
ライトの先をのぞかない 光が目に入らないようにするため
人や動物の顔を照らさない 相手の目を守るため
使わないときはスイッチを切る つけっぱなしで手や顔に当たるのを防ぐため
使い終わったら大人に返す 子どもだけで遊ぶ時間をつくらないため

約束は口で伝えるだけでなく、紙に書いて観察する机のそばに貼っておくのもおすすめです。
自由研究のノートの最初のページに書いておけば、記録をつけるたびに目に入ります。

ライトをしまう場所も決めておきましょう。
小さな子の手が届く引き出しに入れっぱなしにせず、大人が管理する棚などにしまっておけば、知らないうちに持ち出されて遊ばれるのを防げます。

長時間当てると肌への負担や物の色あせにつながる

紫外線は、日焼けにつながる光として知られています。
ブラックライトが出すUV-Aも紫外線の一種なので、同じ場所に長く当て続ける使い方は避けましょう。

手のひらや腕を照らして遊ぶのは、短い時間にとどめてください。
長時間当て続けると、肌への負担につながるとされています。
物を照らすときは、ライトを持つ手に光が当たらない向きで持つのがコツです。

紫外線の影響を受けるのは、肌だけではありません。
カーテンや服が日に当たって色が薄くなるのと同じで、ブラックライトを長く当てた物も色あせが進みます。
蛍光ペンの文字や蛍光塗料も、照らし続けるうちに光り方が弱くなっていきます。

大切なシールやイラスト、お気に入りの服などは、数秒から十数秒照らせば十分です。
照らしたい物を先に決めてからスイッチを入れ、見終わったらすぐ消す流れにすると、ムダに光を当てずに済みます。

観察が長くなりそうなときは、こまめにスイッチを切って休憩をはさみましょう。
つけるのは見るときだけ、と覚えておけば、肌も大切な物も守りながら観察を続けられます。

自由研究は予想・観察・撮影の順で進めると記録しやすい

自由研究は予想・観察・撮影の順で進めると記録しやすい

疑似ブラックライトを使った自由研究は、予想・観察・撮影の3つの順番で進めると、結果をわかりやすく記録できます。
先に予想を立てておくと、観察のときに「当たった」「外れた」を比べられます。
写真も残しておけば、まとめるときに見返せて、発表の資料にも使えます。

光りそうなものを予想してリストにしてから照らす

照らし始める前に、家の中から光りそうな物を集めて、紙にリストを作ります。
蛍光ペンで書いた文字、白いコピー用紙、蛍光色のシール、黄色い付箋など、身近な物で十分です。

リストができたら、一つずつ「光る」「少し光る」「光らない」のどれになりそうかを書き込みます。
予想の横には、そう考えた理由も一言添えておきましょう。
「明るい色だから」「真っ白だから」のような短い理由で大丈夫です。

光らなそうな物も、あえてリストに入れておくのがポイントです。
黒い画用紙や木の積み木など比べる相手があると、光る物との違いがはっきりします。

予想が外れても、失敗ではありません。
外れた物こそ「なぜだろう」と考えるきっかけになり、自由研究の中身が深まります。

部屋を暗くして同じ距離・同じ条件で照らし結果を表にまとめる

観察は、カーテンを閉めて電気を消した、できるだけ暗い部屋で行います。
周りが明るいと、疑似ブラックライトの青紫の光では蛍光を見分けにくくなるからです。

比べるときは、ライトと物の距離、照らす時間、使うライトを毎回同じにそろえます。
条件がそろっていれば、光り方の違いを正しく比べられます。
距離は定規で測り、10cmなど決まった長さで照らすと迷いません。

結果は、次のような表にまとめると見やすくなります。

照らした物 予想 結果 光った色・明るさ
蛍光ペン(黄色)の文字 光る 光った 黄緑・◎
白いコピー用紙 少し光る 少し光った 青白い・△
蛍光色のシール 光る 光った オレンジ・○
黒い画用紙 光らない 光らなかった なし・×

光った色は「黄緑」「青白い」「オレンジ」など、見たままの言葉で書いて構いません。
明るさを◎・○・△・×の4段階で書いておくと、あとで並べたときに差がひと目でわかります。

撮影はカメラを固定しフラッシュを切って長めの露光で撮る

蛍光の様子を写真に残すときは、最初にフラッシュを切ります。
フラッシュが光ると白い光で周りが明るくなり、せっかくの蛍光が写らなくなってしまいます。
スマートフォンはフラッシュが自動設定のままだと勝手に光ることがあるので、撮る前に必ずオフになっているか確認してください。

暗い場所では、カメラは光を集めるためにシャッターを長めに開けます。
手で持ったままだとブレやすいので、三脚を使うか、本や箱の上にカメラを置いて固定しましょう。
セルフタイマーを2秒ほどにしておけば、シャッターを押すときの揺れも防げます。

スマートフォンなら、夜景モードやナイトモードを使うと明るく写せます。
シャッタースピードを変えられる機種なら、1/2秒から1秒を目安に試してみてください。

ライトは別の人に持ってもらうか、机の上に置いて固定すると、毎回同じ照らし方で撮れます。
背景に黒い紙を敷いておくと、光った部分がくっきり浮かび上がります。

オリンパス STYLUS TG-3のような接写に強いカメラなら小さな蛍光も記録しやすい

蛍光ペンで書いた小さな点や細い線の光り方まで記録したいときは、接写に強いカメラがあると便利です。
オリンパスの「STYLUS TG-3」(参考)は、被写体に1cmまで近づいて撮れるマクロモードを備えたデジタルカメラです。

近くから撮れると、目では見逃しやすい小さな蛍光も画面いっぱいに大きく写せます。
文字の一部だけが光っている様子や、紙の表面がうっすら青白く光る様子も、写真で見比べられるようになります。

ただし接写では、カメラと物の距離が近いぶん、ライトの光がカメラにさえぎられやすくなります。
ライトを斜め横から当てるようにすると、影ができにくくなります。

TG-3は発売から年数がたっている機種なので、手に入れるなら中古品を探すことになる場合があります。
接写できるカメラが手元になければ、スマートフォンのマクロ撮影機能や、レンズにはさむクリップ式のマクロレンズでも小さな蛍光を大きく写せます。

楽天市場で「オリンパス STYLUS TG-3」を見る

まとめ

この記事のポイントをまとめます。

  • 懐中電灯に青と紫のフィルターをかぶせれば、青紫の光を出す疑似ブラックライトを自作できる
  • 疑似ブラックライトは紫外線を出さず、青紫の見える光だけを通して蛍光させている
  • セロファンで作るときは、青と紫を交互に重ねてライト面をすき間なく覆う
  • 油性ペンで作るときは、レンズに直接塗らず、セロハンテープの上から青と紫を塗り重ねる
  • 蛍光ペンの文字ははっきり光るが、お札や鉱物はほとんど光らず、本物かどうかの判断には使えない
  • 光らないときはフィルターの層の数を調整し、それでも足りなければ光源を見直す
  • 自作で物足りなければ、100均の秘密ペンの付属ライトか、365nmなど波長を確かめた市販のブラックライトに切り替える
  • 紫外線ライトは、光をのぞき込まない・人や動物の目に向けない・肌に長時間当てない、の3つを守る
  • 自由研究は予想・観察・撮影の順で進め、撮影はフラッシュを切って行う

懐中電灯で作る疑似ブラックライトは、セロファンや油性ペンなど身近な材料だけで用意できます。
本物の紫外線は出ませんが、暗い部屋で蛍光ペンの文字が浮かび上がる様子は十分に楽しめます。

うまく光らないときは、層の数を増やしたり減らしたりして、白っぽさと明るさのちょうどよいところを探してみてください。
それでも物足りなければ、100均の付属ライトや365nmの市販品に切り替えましょう。
100均ライトをUV LEDに改造する方法は、大人が取り組む上級編と考えてください。

どのライトを使う場合も、光をのぞき込まない・目に向けない・肌に長時間当てない、の3つを守ることが大切です。
お子さんが使うときは、大人がそばで見守ってあげてください。

なお、100均や市販のライトは取り扱いや仕様が変わることがあります。
最新の情報は公式サイトや店頭でご確認ください。

まずは手持ちのLED懐中電灯とセロファンで、気軽に一つ作ってみてください。
何が光って何が光らないのかを確かめていくと、身の回りのものの見え方が少し変わって、自由研究のテーマとしても楽しく取り組めるはずです。

タイトルとURLをコピーしました